Things to Do

根室でしかできないDEEPなこと

根室の味覚をおすそ分け。
スロウ編集部が選ぶ
「根室みやげ」おすすめ5選

#お土産 #ローカルフード

花咲ガニ、タコ、昆布…etc。漁業の町根室では、海の幸を主役にした加工品がたくさん作られています。中でも今回、私たちスロウ編集部が選んだのは5つの加工品。素材選びや作り方にかけるこだわり、商品開発秘話など、「おいしい」だけではない商品の魅力をたっぷりとお伝えします。購入場所も紹介しているので、お土産にぜひ買ってみてくださいね。
※記事の内容は2023年時点の情報になります

浜の母さんの味、召し上がれ
海鮮工房霧娘のタコの加工品

▶左から『たこざんぎ』、『たこキムチ』、『たこのやわらか煮』、『たこ飯の素』。タコは霧娘のメンバー全員がタコ漁に関わっていることから特に思い入れのある海産物なのだそう。

根室市の南西に位置する落石漁港。ここで水揚げされるタコなどの海産物を使って作られるのが、海鮮工房霧娘(きりっこ)の加工品です。

「落石で水揚げされる海産物に付加価値を付けたい」と、2007年に漁師の妻6人で結成された霧娘。以後約15年に渡り、落石の海の幸を広く知ってもらうため、家業である漁業の作業の合間を縫いながら活動を続けてきました。

霧娘のタコの加工品を食べてまず驚くのは、その軟らかさ。聞けば、加工場から漁港までの距離はわずか200mほど。港に水揚げされたタコを仕入れてすぐ、まだ動いているうちに下処理をできてしまうのが、軟らかさの秘訣なのです。さらに、「身体に良いものを食べてほしい」との思いから、素材選びにも力を入れているそう。中でも「たこのやわらか煮」、「たこ飯の素」は化学調味料を使わずに商品化を実現。「安心・安全」をモットーに掲げる彼女たち自慢のひと品となりました。

自分で料理するには少しハードルを感じるタコですが、少し手を加えるだけで食べられるのが霧娘の加工品のうれしいところ。メイン料理やご飯のお供、酒のつまみに。「タコづくし」の料理で、食卓を囲むのもおすすめです。

Information

インフォメーション

【購入場所】
落石漁業協同組合

根室市落石西395-2先埋立地
TEL. 0153-27-2121
※事前にご連絡ください。

食べて安心・おいしい珍味
北海道日の出食品の
無添加おつまみ

▶『パリポリ焼き昆布』(写真左)と『ほたて焼き貝ひも』(写真右)。どちらも食べ出したら止まりません。

歯ごたえがあって、癖になる味で、酒のアテに欠かせない珍味。つい食べ過ぎてしまうけれど、身体にやさしいとは言えない…。そんな珍味のイメージを払拭してくれたのは、北海道日の出食品の商品でした。

作っているのは、合成保存料や化学調味料を使わない“無添加” の珍味。保存料を使わなくても品質が落ちないよう、当時珍味にはあまり使われていなかった脱酸素剤を使ってみたり、味つけを何通りも試してみたり。「試行錯誤の末、商品化に辿り着きました」と教えてくれたのは、現社長の新保陽一郎さんです。

今回ご紹介するのは、「パリポリ焼き昆布」と「ほたて焼き貝ひも」。「パリポリ昆布」は子どもでも食べられるよう昆布をカラッと焼き上げた商品。噛んで味わうものが多い珍味ですが、この商品はその名の通り、スナックのように軽く食べることができます。「ほたて焼き貝ひも」は「食べられる貝ひもを捨てるなんてもったいない」と生まれた商品。長距離ドライブのお供にも人気のひと品なのだそうです。

「体にやさしく食べて安心、おいしさに感激」をモットーに作られた日の出食品の無添加珍味。酒のアテに限らずさまざまなシーンで、ぜひお楽しみください。

Information

インフォメーション

【製造元】
株式会社 北海道日の出食品

根室市西浜町10-20
TEL.0153-23-4933
※商品は市内スーパーやコンビニ、道の駅などで購入できます

漁業者だからこそ造れる醤油を。
歯舞漁業協同組合のはぼまい昆布しょうゆ

▶『はぼまい昆布しょうゆ 100ml』。お土産にぴったりな少量サイズです。

太平洋に面し、漁師の多くが昆布漁を行っている歯舞。そんな歯舞で採れた昆布を使って造られるのが、はぼまい昆布しょうゆです。誕生したのは平成2年のこと。当時は醤油といえばしょっぱいものが一般的。昆布の旨味がプラスされた風味豊かなはぼまい昆布しょうゆは、だし醤油自体が珍しかったこともあり、すぐに全道へと広がっていきました。

原料となるのは、この地域で穫れる「なが昆布」。使うのは「元」と呼ばれる、幅が広くて厚い、昆布の根元の部分です。その中でも色が濃く、等級が最も高い一等昆布のみを使用しています。そして昆布出汁の取り方も重要なポイント。水に昆布を浸してじっくりと加熱していく水出し製法で出汁を取っています。時間をかけて、丁寧に。漁業組合だからこそできる、上質な原料をふんだんに使ったものづくりにこだわっているのです。

▶減塩タイプやポン酢など、バリエーションも豊富。イチ押しは昆布出汁の使用量が多い『はぼまい昆布しょうゆ 贅沢仕上げ』。

まろやかな味わいのはぼまい昆布しょうゆは、刺身に良く合うそう。一般的な醤油に比べて塩分が少ないのもうれしいところ。もちろん調味料としてもさまざまな料理に合い、地元のお母さんたちは結び昆布の味付けに使うと言います。歯舞の漁業者たちのこだわりが詰まった醤油は、普段の料理を一味違うものにしてくれるはず。歯舞漁協内にある直販所のほか、道内のスーパーなどで購入することができます。

Information

インフォメーション

【購入場所】
歯舞漁協直販所

根室市歯舞4-132-2
TEL.0153-28-2301
営業時間/9:00~12:00、13:00~16:00
定休日/土、日曜、祝日

花咲ガニのうま味を
堪能できる一杯
根室市観光開発公社の
花咲がにラーメン

▶『花咲がにラーメン』。トッピングのカニのほぐし身にご注目。

花咲ガニといえば、根室の代表的な海産物のひとつ。濃厚でみずみずしく、甘みの強い味わいが特徴とされています。「花咲がにラーメン」は、そんな花咲ガニが主役のカップラーメン。販売を担うのは、根室市内の道の駅などを運営する根室市観光開発公社です。スープはカニの甘みを引き立たせるようにあっさり塩味で。麺の太さは塩味と相性の良い細麺に。主役である花咲ガニの味わいを最大限に引き出すために開発されたレシピで10年ほど前から作られてきました。

注目すべきは、トッピングのカニのほぐし身。「花咲がにラーメン」ではレトルトパックにすることでカニ特有の弾力のある食感や濃厚な味わいをそのまま楽しむことができます。

お湯を注いで待つこと4分。海の香り漂うスープはカニのうま味がギュッと凝縮されていて、癖になるおいしさ。ツルツルと喉ごしの良い麺も相まってあっという間に平らげてしまいました。花咲ガニのうま味をたっぷり、手軽に堪能できる一杯。ラーメン好きのあの人や、カニに目がないあの人へ。ぜひとも買っていただきたいひと品です。

Information

インフォメーション

【購入場所】
道の駅スワン44ねむろ内ショップ「Bird Pal」

根室市酪陽1
TEL.0153-25-3055
営業時間/4~10月 9:00~17:00、11~3月 10:00~16:00
定休日/月曜 ※月曜が祝日の場合は翌日

根室の海の幸を詰め込んで。
茂勝の北海しまえびラー油

▶『北海しまえびラー油(1,200円)』。根室産のしまえびをたっぷりと使って作っています。添加物不使用なのもうれしいところ。

根室市内の飲食店が集まるエリアにある茂勝。昭和63年に創業した、日沼茂人さんが家族と共に営む鮮魚販売店です。実家が漁師で、自身も漁に出ていたという日沼さん。友人の鮮魚店を手伝っていた経験から、スーパーの鮮魚部門での勤務を経て独立し、専門店として茂勝を始めました。

店頭に並ぶのは、根室市内にある根室漁協、歯舞漁協、落石漁協の3漁協で行われる競りに毎日参加して仕入れた新鮮な旬の魚たち。それだけでなく、「できるものはなるべく自分たちで作って、付加価値をつけていきたい」という思いから、干物をはじめとしたさまざまな加工品を手作りしています。
「北海しまえび 食べるラー油」もそのひとつ。加工品としてはあまり見かけないしまえびに目をつけて開発した、具沢山の食べるラー油です。根室市の加工センターと共にレシピ開発を行い、現在では娘の佐藤美保さんが作っています。エビの濃厚な旨味がぎゅっと詰まったラー油は、ごはんや冷奴に載せてそのままいただくのはもちろん、パスタの具材や、ラーメンのトッピングにもよく合うそう。

▶日沼茂人さん。まちの商店街の理事長を務めたことも。根室のまちづくりに対する熱い思いも、たくさん話してくれました。

各地の物産展へ積極的に出展するなど、持ち前の行動力と豊富なアイデアで根室の海産物のおいしさを届け続けている日沼さん。「根室には全部の季節に旬の海産物がある」と魅力を教えてくれました。そんな根室の海の幸を、自宅でも楽しめるひと品です。

Information

インフォメーション

【購入場所】
茂勝

根室市梅ヶ枝町1-18
TEL.0153-24-4746
営業時間/8:00~17:00
定休日/日曜

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